第3回食糧と人道支援シンポジウム 開催

第3回食糧と人道支援シンポジウム 開催2015年12月5日「第3回 食糧と人道支援シンポジウム」を岡山市北区の岡山国際交流センターで開催しました。「南海トラフ地震津波に向けた食糧支援」を副題に掲げた今回は約30名が参加され、近い将来その発災が予想されている南海トラフ地震に特化した食糧支援体制について議論を深めました。

県内59団体と個人で構成されるAMDA支援農場で代表世話人をされている竹内洋二氏から、一般社団法人子どもの家運営委員会の小阪田徹代表(写真左)と、特定非営利活動法人仙台夜回りグループに、AMDA支援農場の方々からご提供いただいた支援米(同右)の贈呈式が行われました。

小阪田様は赤磐市で、地域の中高生の居場所づくりと経済的に苦しい子どもたちに食事を無償で提供する活動をされています。今井様は仙台市で路上生活者への支援に加え、東日本大震災後は、震災ホームレスと呼ばれる方々への支援もされています。当日ご出席のかなわなかった今井様からは、ビデオメッセージが紹介されました。

次に基調講演ではAMDAグループ代表の菅波が「AMDA南海トラフ対応プラットフォーム」について説明。「東海~九州の広範囲で甚大な被害が及ぶ南海トラフ地震では、私たちの近隣で、かつ支援の手が及びにくい地域に救援に入ることが大切」と四国2県8市町と結んでいる連携協定について解説しました。そのうえで、阪神淡路大震災や東日本大震災での緊急救援活動やAMDA支援農場の方と行った炊き出しを通じ、医薬品のみならず、食糧支援の大切さに触れ「避難所では温かい食べ物、普通の食事が不可欠」と言及しました。

その後、菅波が司会進行を務める「食と人道支援 起こりうる南海トラフ地震津波に備えて」と題したフリーセッションを行いました。パネラーにはAMDA支援農場代表世話人の竹内洋二氏、同世話人の西村輝氏と赤木歳通氏、前新庄村長の笹野寛氏、生活協同組合おかやまコープ組織本部長の上甲啓一氏の5氏をお迎えしました。

第3回食糧と人道支援シンポジウム 開催

さらにフロアーより、AMDA南海トラフ対応プラットフォーム自治体連携統括で徳島県から来られた篠原氏、保険代理店を営む株式会社インスコムの松岡氏、元JICAシニアボランティアの難波氏、トマト銀行奉還町支店で新庄村出身の坂本氏、AMDA支援農場の矢部夫妻、小阪田氏とご縁がある長泉寺の三浦住職、日本サイエンスコミュニケ―ション協会会員の河野氏からもご提言をいただきました。今回のシンポジウムで醸成された内容は、南海トラフ地震発災の事前準備に役立てていくことにしています。