南海トラフ地震を想定し大規模防災訓練

南海トラフ地震を想定し大規模防災訓練に参加2016年9月1日「防災の日」の日、徳島県防災訓練にてAMDAと自衛隊、NEXCO(西日本高速道路)などは徳島県海陽町で、南海トラフ地震を想定した大掛かりな防災訓練を実施しました。
参加した約100人は本番さながらの真剣な表情で被災者らの救出作業に取り組みました。

訓練は同日午前6時ごろ、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9の地震が発生、徳島県内で震度7を観測し、激しい揺れや津波で大きな被害を受けているとの設定です。
AMDAチーム(医師4人)は高松自動車道上り線高瀬パーキングエリアで、陸上自衛隊第14旅団のヘリコプター(UH-1)に乗り込み、徳島県海陽町の町立海南病院そばの阿波海南文化村に到着しました。

海南病院では1日午前11時38分、小原卓爾院長を本部長とする現地医療対策本部を開設。同本部の指示を受け、AMDAチーム(医師4人と看護師2人)は同町内の老人保健施設で約2時間、治療の優先順位を決める「トリアージ」や負傷者搬送の手順を確認し、対策本部の衛星電話との通信テストも行いました。

南海トラフ地震を想定し大規模防災訓練に参加
海陽町は徳島県の最南端にあり、広さ327平方km、人口は9900人(2016年7月末現在)。
実際に地震が発生した際にはAMDAが救助に駆けつけることになっています。
南海トラフ地震についてAMDAは総社市や丸亀市などの自治体、民間団体と順次、連携協力協定を締結しています。
7月には総社市から徳島県美馬市の病院まで自衛隊のヘリコプターで医師を運ぶ輸送訓練も実施(瀬戸内海をヘリコプターで越える輸送訓練)、今後も訓練を重ねる方針です。

防災訓練に参加してくださった先生方
荻野 隆光/医師/川崎医科大学付属病院 救急科・高度救命救急センター 部長
初雁 育介/医師/戸田中央医科グループ
森 將晏/医師/AMDA医療統括
佐藤 拓史/医師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム運営委員会 副委員長